外国の人にとって難しい日本語発音に撥音「ん」と促音「っ」と長音「ー」があります。これらの発音、音の要素としては、タイ語にも存在します。
- 「ん」 母音が鼻にぬけて終わる発音。タイ語では m, n, ng の3種類。
- 「っ」 母音が急に止まる発音。タイ語では、!, k, t, p の4種類。
- 「ー」 タイ語にも短母音と長母音があります。
でもタイの人にとっても、「ん」「っ」「ー」の発音は難しいです。これらはすべて、日本語発音の第一の特徴「拍」にからんでるのです。あえていいきります。
日本語以外の言語では、1音節が1拍に対応します。
日本語では、「○ー」「○ん」「○っ」。すべて1音節にもかかわらず2拍分、ゆっくりしゃべればほぼ2倍の時間をとるのです。「あい」などの2重母音も同じく2拍分。発音というよりも、リズムの取り方が難しいのです。
他の言語では、短母音と長母音の時間的な差は、2倍までいきません。そのため「おばあさん」は「おばさん」になります。
タイ文字で田中さんは、例えば
と表記されます。
は長母音「あー」。
は短母音「あ」。
は t、
は n、
は k。
短母音を使って
と書くと、 タイ語の短母音は、促音的な性格があるので、「たっなっか」という語感になります。
また全部長母音を使って
とすると 第2回で紹介したタイ語発音の特徴から「たなかー」となってしまうのです。
が、日本語の「たなか」にいちばん近くなるような。
ともかく、逆にいうと日本人は「拍」の呪縛にとらわれています。そのため日本人の英語は、通じにくいのです。v と b や l と r も大切だと思います。でもまず英語のリズムを教えてもらえてたら、もっと英語も上手くなってたのではと、プーケットで思ったりしているわけです。