普通タイの家には、お風呂(湯船)がありません。お湯に浸かるのではなく、水を浴びて身体をきれいにするのです。どちらが身体をきれいにできるのかは、よくわかりませんが、タイの人はとにかく一日何度も水浴びをします。みんな、かなりのきれい好きです。
風呂場は、タイ語で、ホンナーム。トイレも同じくホンナーム。区別なくどちらもホンナーム=水の部屋 と呼ばれています。じっさいトイレとシャワーは、同じ部屋にあります。トイレを使うときも水できれいにするのは一緒ですしね。
で、そのホンナームの中で存在感を放っているのが、巨大な水桶(写真)です。非常のさい、断水が起きたとしても、ある程度は対応できます。リスク管理に長けたタイ人の知恵といえるでしょう。(というか、断水は日常的にあるのです。水を貯めとかないとけっこう大変です)
そして、この水桶には、もうひとつ意味があります。強い刺激を好むタイの人にとってシャワーで身体を洗うのは、楽しくないのです。巨大な水桶から手桶で水をすくい、バッシャバシャと自分にかけるほうが楽しいようです。
赤ちゃんもお湯ではなく水を浴びます(ぬるま湯を使う家庭もあるようです)。子供の頃から水に慣れているので、タイの人は寒季の寒いときでも楽々と水を浴びます。
お湯につかる習慣がないため、日本ではいろいろある「お風呂健康法」のようなものはありません。ぬる目のお湯のほうが身体にいいとか、ひざから下を湯に浸すのがいいとか...そんなやつ。なにより寂しいのは、お風呂につかって本を読んだりできないことでしょうか。
ちなみに、プーケットの北のパンガー県やクラビ県には、温泉があります。そこでは、タイの人も健康のためにお湯につかっています。残念ながら、裸で入ってごしごし身体を洗うようなところではなく、水着もしくは、普段着で、プールのようなところにつかるって感じです。いわゆるスパ(?)。
プーケット滞在中に、温泉に行きたくなったさいは、パンガー県の温泉をぜひ思い出してください。お望みであれば、コーディネートいたします。