言葉というものの第一義は、情報を伝えることではなく、人間関係のためにあ ります。相手が敵か味方か。近いものか遠いものか。関係あるものか無関係のも のか。そんなことを判断することが最重要であって、意味あることを伝えることは二義的なことにすぎません。
そのため言葉はどんどん変わっていきます。若い人間は、古い人間とは違うグループを作ろうとします。古い人間はそれを「言葉の乱れ」と指摘し自分の近くから離れないようにとがんばります。
土地ごとの方言も、いくらテレビが発達してもなくなったりしません。いくらインターネットが発達しても言葉は、絶対収斂しません。どんどん拡散していくでしょう。(たぶん...)
と、大仰な前振りですが、単にタイの方言についてちょっと情報を伝えたいだけです。
タイにももちろん方言があります。今回はタイでいちばんポピュラーな挨拶言葉「パイ(ティー)ナイ」=「どこ行くの」を三つ用意しました。下にあるFlashのチェンマイ、バンコク(標準語)、プーケットのそれぞれの文字をクリックすれば、それぞれの「パイナイ」が出ます。
南部では音節が短く短くなり、アクセントも後ろに来るようです。(第3回で紹介した「ワッディー」もそんなとこから生まれたのかも)
実は、この発声者はチェンマイ出身のため、プーケット方言の言い方がちょっと不自然です。でも、南部方言の特徴がよくでてるような気もするので、あえてそのまま載せてます。この「パイナイ」。プーケットで使えば、受けるかもしれませんので、練習するのもいいかもです。(プーケットネイティブの発音が欲しい方は、お知らせください。用意します)
ちなみに「パイナイ」と言われて、まじめに「どこそこへ行く」と返す必要はありません。「パイティアウ」=「遊びに行く」とか、「マイ」=「別に」とか適当でいいです。人間関係のための言葉ですし。