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第7回 地図が読めないタイ人、住所を聞かないタイ人

あえて断言します。ほとんどのタイの人は地図が読めません。ある特定の場所をタイの人と確認するとき、地図はほとんど役に立ちません。その地図が英語で書かれているからとかいう問題ではありません。タイ語で書かれていても通じないものは通じません。

プーケットのトゥクトゥクなどを利用された方で、地図はちゃんと通じたと思ってらっしゃる方もいるかもしれません。でもそれは単に、地図上の固有名詞が通じただけです。別にその運転手が地図を読んで、空間を把握しているわけではありません。

タイの人が空間を把握するのは、すべて自分のたどった道筋で把握しています。2次元の空間(地図)があらかじめ存在したなかで、自分の場所をあてはめているのではなく、まず自分が存在し、自分がどう動けば、どこに行けるかというふうに把握しているのです。(タイの人は、場所だけでなく時間もふくめて、そんな感じで認識してるのです。)

まぁ、土地鑑があるというのはそういうことなので、ごく自然な認識方法なわけですが、情報を伝え合うというときには、なかなかやっかいだったりするのです。場所の特定には「住所」というものがあるではないか、というのもタイでは通用しません。

日本では、住所さえわかれば、素人でもその場所にたどりつけます(田舎をのぞく)。タイでは住所がわかっても、その場所にたどりつくのは至難の業です。タイで住所を把握しているのは、担当区域の郵便配達の人だけです。

でも、詳細な番地まで記述してある都市地図が書店に普通にあったり、街角にご丁寧に住宅地図が設置されている、日本のほうがもしかするとおかしいのかもしれません。セキュリティ上問題あるのでは、と言ってるタイ人もいます。

いやとにかく、タイで場所を説明するときにいちばん効率がいいのは、固有名詞(ランドマーク)を使うことです。プーケットでは、大き目のホテルの名前を言えば、まず通じます。しかし、ここにもひとつ落とし穴が待ち受けてます。タイでは、英語名をかなり自由につけることができるのです。

例えば、Bangkok Phuket Hospital。タイ語名は、クルンテーププーケット病院。バンコクはクルンテープの英語名ですし、これはまだ納得できます。でも、Phuket International Hospital のタイ語名がシリロート病院というのは、どうしても納得できません。シリロートというのは、たぶん人の名前で、どこをどうしても International という意味はないのです。

ということで、プーケットにてあまり有名でないところにご宿泊予定の方は、近くにある大きなホテルの名前も、チェックしておいてください。


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