「食」は、生き物にとって2大テーマのうちのひとつです。「生き延びる」ためには、「食」は欠かせません。もうひとつのテーマは、もちろん「子供を残すこと」=「生殖」です。人類にとってもそれは同じこと。「食」は最重要事項にかわりありません。
<食>を中心にタイ文化を紹介 「Thai Square」 での連載ですし、タイの「食」ネタを外すわけにはいきません。とりあえずは、食事の作法の話を。
タイの料理を食べるときは、右手にスプーン、左手にフォークが基本です。最初は、違和感を感じる組み合わせですが、慣れるとたいへん快適な組み合わせだとわかるはずです。お皿に盛られたごはんも最後のひとつぶまで、きれいに食べることができます。
スプーンもフォークも下から持ちます。(カレーライスを食べるときのスプーンの持ち方。ナイフ&フォークのときのフォークの持ち方ではありません。)左手のフォークはあくまで補助的なもの。料理を口に運ぶのは、スプーンです。フォークを口に運ぶことはめったにありません。でも気にするほどのことではないです。魚ボールにフォークを突き刺して食べても問題ないです。
対して和食では、左手に食器、右手にお箸となります。食器を口元に運ぶのが作法にのっとった食べ方です。うまい味噌汁をずずずいっと飲むときは、「日本人に生まれてよかった」を実感する瞬間です。フレンチ、中華などなどと同じく、タイも食器を口元に運ぶことは作法に反します。どんなにうまいトムヤムクンもスプーンにて、ひとさじごと口に運ぶことになります。
しかしいったいなぜ和食だけは、食器を口元に運ぶほうが作法にかなっているのでしょう。以前、和食の作法教室のようなテレビ番組を見てたとき、刺身醤油の小皿まで口元に運ぶのを見たときは、愕然としたものです。(もし日本のほかに、食器を口元に運ぶ方がマナーがいいとされている国や文化があるなら、ぜひにお教えください。長年の疑問なのです。)
この件、納得できる回答には未だ出会えてません。でも、きっと関係あるであろうひとつの日本の習慣はあります。日本では、自分の箸、自分のお茶碗、自分の湯呑みをもつ習慣があります。(タイにはありません。少なくとも家庭内では。)どなたかの文章かを忘れてしまったのですが、この習慣が日本独自の「穢れ感覚」に結びついている、というのを読んだときは納得しまくったものです。日本のいじめ問題の遠因かもしれません。
と、話がタイの食から外れすぎてしまったので、今回は以上。タイの食ネタは、PhuketWalker にもありますので( http://www.phuketwalker.com/diners/)一度ご訪問下さい。プーケットのいろんなお食事処をまとめつつあるページです。この 連載へのご質問、つっこみなどもぜひ。